1日の目標量は7.5g未満
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、食塩相当量の1日の目標量を成人男性7.5g未満・成人女性6.5g未満としています。高血圧や慢性腎臓病の重症化予防を目的とする場合は、男女とも6.0g未満とされています。
3食に均等配分すると1食あたり2.5g前後。これが外食を選ぶときの一つの目安になります。
外食1食で目標量の半分を超えるものが3分の1

当サイトに掲載している食事メニューのうち、食塩相当量が公開されているものの平均は1品あたり3.9gでした。さらに、43%が1品で3.75g以上、つまり成人男性の1日の目標量7.5gの半分を1品で超えています。
1食で2品3品と組み合わせれば、1食だけで1日の目標量に達してしまうことも珍しくありません。カロリーは気にしていても塩分は見ていない、という人は多いのですが、外食では塩分のほうが目標量を超えやすい項目です。
ジャンル別に見るとどこが高いか
| ジャンル | 品数 | 平均kcal | 中央値 | 平均塩分(公開品数) |
|---|---|---|---|---|
| 麺類 | 2,958 | 849 | 838 | 6.6 g(1,920) |
| 牛丼・丼もの | 827 | 813 | 783 | 4.4 g(708) |
| 定食・弁当 | 1,889 | 732 | 723 | 4.3 g(1,533) |
| ファミリーレストラン | 6,046 | 684 | 660 | 4.0 g(5,841) |
| 焼肉・しゃぶしゃぶ | 765 | 666 | 595 | 3.5 g(765) |
| コンビニ | 1,802 | 391 | 351 | 3.0 g(1,802) |
| 居酒屋 | 235 | 352 | 302 | 2.9 g(103) |
| ハンバーガー | 482 | 498 | 425 | 2.7 g(383) |
| カフェ・喫茶 | 1,101 | 493 | 414 | 2.4 g(804) |
| 宅配・高たんぱく食 | 1,057 | 324 | 305 | 2.2 g(1,051) |
| スイーツ・ドーナツ | 20 | 399 | 336 | 1.9 g(16) |
| 寿司 | 1,548 | 221 | 131 | 1.6 g(528) |
スープや汁を伴うメニューは、それ自体に塩分が溶けているため高くなります。丼ものや定食もタレ・味噌汁・漬物が積み重なって高くなりやすい構成です。カッコ内は、そのジャンルで食塩相当量が公開されている品数です。
1品で1日分に迫る実例
抽象論ではなく、実在メニューの公式値で見てみます。リンガーハットの長崎ちゃんぽんは611kcalと標準的なカロリーですが、食塩相当量は7.4g——成人男性の1日の目標量7.5gに、1杯でほぼ到達します。
麺増量2倍の野菜たっぷりちゃんぽんになると14.0g。スガキヤの「スガ・ジロー」も11.7gと、二郎系を模したメニューは桁が変わります。
麺類だけの話でもありません。ガストのモーニングひれかつ膳は朝食でありながら食塩相当量8.0g。「朝から1日分」という組み合わせは、汁物・漬物・ソースが揃う和定食型で起こりがちです。
なお、これらの公式値は麺類ならスープまで含めた完食を前提にした数字です。スープを残せばこの通りにはならない、というのが次の節の話につながります。
逆に、1食の目安2.5g以内に収まる主食も普通にあります。すき家の牛丼(並盛)は食塩相当量2.4g、吉野家の牛丼(並盛)は2.5g。
単品なら目安ちょうどで、超えるのはみそ汁・漬物・つゆだくを重ねたときです。「何を頼むか」と同じくらい「何を重ねるか」が塩分では効いてきます。
現実的に減らす方法

- 汁を残す:ラーメンやうどんのスープを全部飲むかどうかで、 1食の食塩相当量は2〜3g変わります。麺類ではこれが最も効きます。
- 卓上の調味料を足さない:醤油・ソース・ドレッシングは小さじ1杯で0.5〜1g程度の食塩相当量があります。
- 汁物と漬物を1つ減らす:定食では、味噌汁と漬物だけで1.5g前後になります。
- その日の他の食事で調整する:外食が1食だけなら、他の2食を薄味にすることで1日の合計は目標内に収まります。
塩分が少ない食事メニューでは、全チェーンを横断して食塩相当量の少ない順に並べています。
この記事の数値は、当サイトが掲載している191チェーン・31,836品の実データを集計したものです(2026-11-06時点)。基準値は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によります。







